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お知らせ

花粉症に備えてください!

今年の花粉飛散開始は2月上旬、予測飛散量は昨年を上回る予測が発表されました▶︎日本気象協会のHPへ

花粉症は鼻炎症状が始まる前に内服や点鼻薬を開始することが大切な治療のポイントです!これを初期療法と呼びます。症状がひどくなってから治療を開始しても、もう抑えきれなくなってしまうのです。アレルギー反応は火事に似ています。ボヤのうちだと少量の水でアレルギー反応の炎を消すことができるのです。特に現在は第8波の真っ只中です。感染と花粉症の鼻炎症状や咳を見分けることはできないので、コロナウイルスへの感染の心配をしないといけなくなってしまいます。

しかし、この感染拡大の中、医療機関への受診を心配される方もいらっしゃると思います。ドラックストアで購入できる薬品での対応について私見を記載します。アレルギー薬は抗ヒスタミン薬という種類が鼻炎の治療で用いられます。種類による効果の差も多少はありますが、眠気の副作用が選ぶ際にポイントです。古い薬ほど眠気がありますし、多くの市販薬に含まれています。眠気が少ない抗ヒスタミン薬の成分として

・フェキソフェナジン ・エピナスチン ・エバスチン ・セチリジン ・ロラタジン (鼻アレルギー診療ガイドライン2020)

が挙げられます。成分表の記載を確認し、選択してください。クロルフェニラミンはよく市販薬にも含まれる抗ヒスタミン薬ですが、ウイスキー水割り3杯分の認知機能低下に相当する報告があり、内服する際にはその後の行動には気をつけてください。お子様の市販薬には眠気が少ない抗ヒスタミン薬が使われていることは少ないです。(フェキソフェナジンは小児用(7歳〜)の市販薬があるようです)

抗ヒスタミン薬は鼻水を少なくするのは得意ですが、鼻詰まり(鼻の粘膜の腫れ)を改善する効果はそれほど強くありません。そんなときに市販薬の点鼻薬を使って、らく〜になるので購入している方もいらっしゃると思います。市販の点鼻薬での注意点はナファゾリンや塩酸テトラヒドロゾリンなどの血管収縮薬が含有されている製品を使用しつづけないことです。血管収縮薬は即効性があり、すぐに楽になるのですが、効果の持続も数時間と短く、繰り返し使ってしまいます。それを一定期間続けてしまうと鼻の粘膜の腫れがひかなくなり、いわゆる「薬剤性鼻炎」という治りにくい鼻閉が一年中続く状態になってしまいます。血管収縮薬の点鼻薬は睡眠前くらいに限定し、べクロメタゾンなどのステロイド成分のみが含有された市販の点鼻薬を定期的に使用するほうが安全です。ステロイドの点鼻薬には即効性がないので、1、2回の使用で効果がないと判断しないで、「信じて」続けてください。ステロイドと聞いて心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、点鼻薬のステロイドは体に吸収されることはほとんどありません。

市販薬にはない医療機関を受診するメリットは、

・抗ヒスタミン薬は上記の成分と同等またはそれ以上の眠気の少なさで、更に鼻水を改善する効果が高い薬剤が処方できる ・鼻詰まりに対する強い内服薬がある

といった点が挙げられます。

目の症状がつきましては、当院で使用している資料にて説明をかえさせていただきます。目の症状には内服薬はあまり効果が期待できません。

 

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