こんにちは。いでアレルギー・ぜんそくクリニックです。
今回は、「卵アレルギーの症状って、他のアレルギーと何が違うの?」「どんなサインに注意すればよい?」といったご質問にお答えします。
卵アレルギーの症状について
卵は、日本において最も多く報告されている食物アレルギーの原因食材です。特に乳幼児期に初めてアレルギー症状が出る食材として最も多く、原因物質は卵白に多く含まれます。逆に卵黄にはほとんど原因物質は含まれていないので、初めて卵を離乳食で開始するときは、ゆで卵黄から始めます。
卵アレルギーの多くは、食べてから比較的すぐに症状が現れる「即時型アレルギー反応(IgE抗体を介した反応)」です。
即時型アレルギーは、食後すぐ~2時間以内に、皮膚、消化器、呼吸器などにさまざまな症状を引き起こします。
特に卵アレルギーの場合、摂取後2時間以内に蕁麻疹(じんましん)が出るケースが90%以上を占めていることが分かっており、初めての卵白を食べさせるときは、赤ちゃんスプーン1杯から始め、摂取後は皮膚を中心にしばらく様子を見ましょう。
消化器症状も卵アレルギーに多い特徴です
卵アレルギーのもう一つの特徴は、消化器症状(腹痛・嘔吐・下痢)が他の食材に比べると、でやすい食材です。卵を摂取後に
・急な腹痛
・食後すぐの嘔吐
・水様性の下痢
などが、皮膚症状の前後に出現します。消化器症状の後に、蕁麻疹が遅れて出ることもあります。
呼吸器症状がある場合は注意が必要です
重症化のサインとして、咳、ゼーゼー、声がかすれる、息苦しさといった呼吸器症状がある場合は要注意です。
これらはアナフィラキシーの前兆である可能性もあり、救急対応が必要となる場合があります。
・咳が止まらない
・呼吸が苦しそう
・顔色が悪く、ぐったりしている
といった症状が見られた場合は、救急外来の受診・救急車の要請をしましょう。
正確な診断には「経口負荷試験」が必要です
血液検査で卵アレルギーの可能性が示されても、実際に症状が出るかどうかは食べてみないとわからないことがあります。そのため、診断の確定には医師の管理下で少量ずつ食べて反応を見る「経口負荷試験」が必要です。
当院での取り組み
いでアレルギー・ぜんそくクリニックでは、卵アレルギーを含む食物アレルギーの診断・経過観察・経口負荷試験を日帰りで実施しています。
卵は症状がでない範囲で定期的に食べていくと治りやすい食材の代表です。少量の卵でも症状が誘発される場合には、1/500個分や1/250個分の卵の量の製剤を当院では紹介し、卵アレルギーを治す方向へ支援します。
最後に
卵アレルギーの症状は、他の即時型アレルギーと同様に、食後2時間以内に出ることがほとんどです。
・皮膚の赤みや蕁麻疹
・腹痛や嘔吐などの消化器症状
・咳やゼーゼー、ぐったりとした状態などの呼吸器症状
これらの症状に注意しながら、自己判断せず、必要に応じて専門医の診察を受けることが大切です。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、診断・治療については必ず医師にご相談ください。
本記事を書いた人
いでアレルギー・ぜんそくクリニック
院長 出口秀治
- 日本内科学会認定専門医
- 日本アレルギー学会認定専門医
- 日本呼吸器学会呼吸器認定専門医
- 日本喘息学会喘息認定専門医
熊本県八代市でアレルギー科「いでアレルギー・ぜんそくクリニック」を開業。
食物アレルギーと喘息という2つの専門分野をもとに診療を行っている。食物経口負荷試験は年間500件以上実施している(直近年度実績)。